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イケメン王宮 レオ・クロフォード

第1章 とある日の朝。

優璃「んっ.....。」

もう朝か....。

小鳥の鳴く声が聞こえる。

綺麗な朝日が窓から部屋に入っていた。

天井のシャンデリアが見える。

レオ「あれ、優璃ちゃん...。

珍しいね、起きてるなんて。」

昨日の夜、散々体を重ねあった相手。

細身なのに程よく鍛えられた体。

シャワーに入ったのだろう、

バスローブ1枚で目の前に現れた。

銀色の髪は濡れ、色気に磨きをかけている。

レオ「優璃ちゃんもシャワー入ったら?

服は持って行ってあげるよ。

ほら、シーツに包まって。」

私はまだ服を身に纏っていなかった。

レオに言われた通りにして、

バスルームへと向かう。

シャァァァ.....

静かな浴室に、

シャワーの音が響く。

再び1人きりになった私は、

何回目だろう、

同じ葛藤を繰り返していた。

..........国王選出はどうしよう...ーー

私は彼と一緒に生きたい。

彼とこの国を治め、

同じ人生を歩みたい。

私の考えはただ1つしかなかった。

ーーでも彼は...?

彼はそんなこと、

望んでいるのだろうか?

想いを通わせたのは3ヶ月前。

彼は大切にすると言ってくれた。

でも、私は彼から見れば

今までお付き合いしてきた

数多くの女性と、

何も変わらないのではないの....?

そんな女にいきなり、

「国王になって欲しい」

そんなことを言われたら...?

彼は私を捨てるだろうか。

彼のことを好きな女性は大勢いる。

私1人がいなくたって...。


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