テキストサイズ

イケメン王宮 レオ・クロフォード

第1章 とある日の朝。

ガチャ....

1人で悩むのをやめて、

バスルームのドアを開ける。

彼はソファに座り、

グラスに入った

アイスティを飲んでいた。

レオの隣に腰掛ける。

レオ「.....悩みがあるの?」

っ.....。

思わず目を見開く。

ばれていたなんて.....。

レオ「言ってみてよ。」

何て言ってごまかそうか...。

視線を宙に泳がせ考える。

すると、先ほどまで

グラスを持っていた冷たい手が、

私の頬を触る。

グイッと自分の方へ向かせると、

耳に吐息を吹きかけながら言った。

レオ「...誤魔化さないで?

本当のことを言っていいから...。」

それを合図に、

小さな声で話す。

優璃「....国王選出なんだけど....。」

すると彼はそのまま、

静かに私を押し倒した。

視線を絡ませてくる。

美しい赤の瞳に見つめられ、

目が逸らせなくなる。

レオ「...優璃ちゃんは誰が選びたいの...?」

意地悪なレオの声。

正直に答える。

優璃「...レオ....。」

レオは、分かってると

言うような微笑を浮かべ、

キスする寸前の距離で囁く。

レオ「...キスしてよ...?

してくれたら...

優璃ちゃんのたった1人の

王子様になってあげる...。」

チュッ。

軽く唇を重ねた。

満足そうな顔をすると

レオ「優璃ちゃんの不安な顔、

見てられないよ。

俺のことを考えてくれて...

ありがとう。」

優璃「レオは本当にいいの...?

宮廷官僚としての仕事は...。」

レオ「俺の幸せは

優璃ちゃんと一緒にいることだよ?」

そう言って彼は笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ