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制服の魔法

第17章 mission1



「夏目ちゃん、ここで待ってて」

待たされたのは監視室前

何かあったら合図を送るらしい
私は特別科なので怪しまれない

水森くんはなにをしてるんだろうか

ピッキングも無事終わったし、他に道具を持ってる気配もなかったし…


「夏目ちゃん、後12分位だから」

12分も!
延ばせるかな

シーンとした廊下

「君?何してるの?」

その時私は心臓が凍りつく寒気がした

振り返ると、警備員が立っていた

『えと…その…』

「何時だと思ってるんだ?」

『あっ、人待ちです!……』

「誰をだ?」

誰と言われても…水森くんなんて言えないし…

ここはあの名を使っちゃおう!

『【奇跡の星】を…待ってるの』

「こんな時間にか?」

『はい』

「そうか。【奇跡の星】なら仕方ないな」

やっぱり皆言いなりなんだね

『今からなにを?』

「監視室の映像チェックだか?」

映像チェック!?
駄目だ。今はいられたら水森くんが見つかる

私は落ち着いて、扉をノックした
これが合図。

「退いてくれないか?」

まだ後、8分位はある
何か話を…はなし…


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