
甘く、苦く
第71章 にのあい【you to dedicate.】
キスばっかされて、
体は疼いてるのに、
自分から動くなんて恥ずかしくて。
でも相葉さんは、動いてくれなくて。
たまに、胸の突起を指で弾いたり、
俺自身の先っぽを触ったり。
中途半端な刺激を与えてくる。
「んっ、ぁあっ、あっ。」
こんな刺激じゃ、
全然足りないのに。
それをわかってるはずなのに、相葉さんは
それ以上の刺激はくれなくて。
よくいう、寸止めをされてる。
「ニノ、イきたい?」
「もうっ、イきたいっ…んぁあっ、」
「お願いしてくれないと、
イかせてあげない。」
たまに入るドSスイッチに
戸惑ってたら。
「ぁうっ、んぁ、」
下から突かれて。
もうイきたいのに
イかせてもらえなくて。
生理的な涙が溢れてきて。
「泣いたってわかんないって。
ね、どうして欲しいの?」
「っ、…ば、さんのっ、で…」
「ん〜?」
「ひゃっ、」
首筋に顔を埋められて、
匂いを嗅がれて。
それから、俺自身を
上下にスライドさせ始めて。
でも刺激は足りなくて。
相葉さんのでイきたくて。
「ニノ、なんて言うんだっけ?」
「…相葉さんの、で、」
「うん?」
恥ずかしくて、顔真っ赤だ。
「相葉さんので、してほしいっ…」
「どこを?」
「俺の、ナカ…っ」
「どんな?」
質問攻めされて、
体は疼くのに。
下に与えられる中途半端な刺激が
辛くて。切なくて。
「ぁんっ、あっ、」
「ね、このままでいいの?」
「やだぁっ、イきたいっ」
びくっ、びくって動く体と、
その度に俺が相葉さんのを締め付けて。
それで、相葉さん自身が
たまに、ぴくんって動いて。
俺のこんな姿見て、
相葉さんは興奮してくれてる…。
そう思ったら、恥ずかしいけど
嬉しくって。
