
甘く、苦く
第71章 にのあい【you to dedicate.】
いちいち拗ねるのが可愛くて。
ニノの丸まった背中を抱き締めた。
「ね、お風呂行こ」
「…やだ」
「ニーノ」
「…やだ」
「俺何も言ってないよ?」
「………たい、」
「え?」
「相葉さんと、まだこうしてたい、」
…もうなんなのこの子。
ほんとに、可愛い。
ここまで来たら天使以上だよ。
「ぁ、相葉さっ…」
「もーっ!ニノ可愛すぎ!!
大好き!!」
「ちょっ、やめろっ…ひゃっ、」
首筋に顔を埋めて、
ニノの首筋にキスマークをつけてあげた。
「…お風呂行こっかぁ〜♪」
「あっ、おい!これ!
隠れなかったらどーすんだよっ」
「んふふ〜、ニノは俺のだからいーの」
「…知ってる、」
「っふふ、」
湯船の中で、ニノを抱き締めた。
そしたら、肩がぴくって動いて。
「…なに、」
なんて、無愛想な返事。
さっきまであんなに
素直だったのに〜。
「っふふ、なんでもないよ。」
「…ばあか」
素直じゃないニノも、
大好きだけどね。
たまには今日みたいに、疲れてても
愛してあげてもいいかも…なんてね。
