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∞Love sick be in love∞

第2章 oh my lover!

タクシーの中に、気まずい空気が流れる。
運転手もそんな空気を察してか、一言も声をかけては来なかった。
まぁ、その方が考え事をするにはうってつけだけれど。

『ヤスの言う話ってなんなんやろ?
やっぱり、ヤスが不機嫌な理由なんやろか?
きっと、そうなんやろなぁ。
俺、ホンマに何やらかしたんやろ?』

今日の行動と言動を、記憶の糸を辿って思い出していく。
収録前の楽屋でのヤス。
ものっそい笑顔で、俺と話してた。
収録直前のリハーサルでのヤス。
笑って大倉やヒナと話してた。
収録中のヤス。
笑ってた。
けど、なんだろう、ちょっと不機嫌な感じだろうか?

『やっぱ収録中やんなー、不機嫌なったの』

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