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∞Love sick be in love∞

第2章 oh my lover!

「・・・・・るくん、すばるくん!」
「え、なん?」
「着いたで、マンション」
「え、あ、おん。すまん」

タクシーから降りて、ヤスの部屋に向かう。
お互い、無言。
俺はただ、前を歩くヤスの後ろを着いていくだけ。
ほんの数分なのに、なんだか1時間くらい経っている気がした。
玄関をカチャカチャと、鍵を開ける金属の音が耳に痛い。
ガチャ・・・・・と音がして、ドアが開いた。

「すばるくん、入って」
「お邪魔します」

いつも遊びに来ているヤスの家なのに、何だかとても緊張する。
分かってる、ヤスが不機嫌な理由が俺だって。
そしてヤスは、俺が原因を理解してないことに、気付いてるのだ。
だからこそ、ヤスは余計に不機嫌になってる。

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