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虹色の精霊に導かれて…

第16章 ハワイの朝

松本視点

 …ぼそ…ぼそ…


(ん…声?)

ゆっくり意識が浮上する。

布団の中に頭をすっぽり入っているのか?顔の上に布の感触がある。


(ああ…今日はいい感じに目が覚めた…)


「犬養?もう時間…」
ベッドの中から両手を出して体をのばす。


 「あ!起きた?」



(誰だ! 犬養の声じゃない!)


せっかくのまったり気分が一瞬で体が緊張する。

低血圧の所為で、スローな動きで布団から顔を出して、声の主を確認する。




 「おはよう!」
 声の主はカーテンの所に立っていた。


カーテンが開くと、ハワイの朝日が目をくらます。


 「今日は気分良く起きれたみたいだね♡」
 声の主が近づいてきた。


「え?相葉…くん?」
間抜けな声が出た。


A「ふふ♡」
 相葉くんはそんな俺をみて、ハワイの朝日に負けないくらい輝く顔で笑った。



(どうして?相葉くんがここに居るんだろう?

 どうして、犬養がいない…)


「ねぇ?犬飼は?」


A「ツカちゃん?上の階に行ってる♪」

(うえ?…ぁ…上層部と?)


「じゃ…えっと…」


A「潤ちゃんがこんなにスンナリ起きてくれると、うれしい♡」
 朝からテンションの高い相葉くん。


体を少し動かしてみて、気が付く。

(相葉くん…なぜ?上半身裸? で、シャワー上がりだよね?)


………


恐々、布団の中を確認する。

(うん。服着ている…)

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