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剛チェイ

第3章 自己妄想でトップギア☆

テーマ「欲望」
―――――

何だ、

何なんだ“これ”は、









変だ、
―――――


「……剛、」


「ん、?何?…」

コイツ何、辛気くさい顔してんの?


「……、今夜ここに来てくれ、」

うわ、何このムダに細かい地図!


「何で俺が…やだよ、」


「頼む………」


「……、」
断れないような顔すんな、


「はいはい、分かった、」



「…ありがとう、‘すまない’、剛」



え、帰んの、たったこれ渡しに来ただけ、?!

そんな、大事な用?なら、今話せば良いのに、

アイツの考えやっぱ良く分かんねぇな…


渡された地図をもう一度見てみる…


「ん、?つか…ここ何処だよ、」

「はァ!?隣県じゃねぇか!」
「おい!チェイス!!」
急いで、ドアに向かって走る、が、遅かった


―――
―――――

――

霧雨の降る

ブウウウゥゥゥゥゥ――


夜、高速道路



速いスピード、首からカメラをぶら下げ走るバイクの彼、詩島剛は、



指定された場所に向かって行く


別に、チェイスを断る事も出来た、しかしいつもと少し違う、チェイスの何か苦しそうで少し不安そうな顔が忘れられず

グチグチと文句を言いつつも、走らせたのだった


―――
―――――

――

ブゥゥゥゥ……バサバサ…カチャ


「――ふぅ、」

メットを外し、バイクを降り、持って来た懐中電灯で辺りを照らし、見渡す


夜の林、



少し歩く度、足元の枯れ草が、ガサガサバサバサと、枯れ木が、バキバキパキパキッと、音をならし、周囲に反響する事でより林の鬱蒼さを感じさせる



(本当にここで、合ってるん…、だよな?)

再度地図をみて確認する
(やっぱ此処だ、ってか何でこんな所に、)


しぶしぶ林の中を進むと


チェイスお手製の地図に記されていた場所、


石で出来た薄気味悪い雰囲気の建物のらしき所がある

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