剛チェイ
第3章 自己妄想でトップギア☆
(此処で待って居てくれ…と、
ハァ、普通こんな薄気味悪い所で人を待たせねぇよ、)
そもそもこんなとこに待ち合わせな事自体おかしいのだが、
広げた地図を見つつ、ふと上を見上げると、先程までの薄い霧も消え、綺麗な月と星の輝く絶好な夜空が出来上がっていた、
持参のカメラをカバーから取り出しレンズ部分を装着し空に向ける、
ためしに一枚、
あまり良くない映り
もう一枚…、
さすが俺、完璧、!
あ、姉ちゃん達にも見せてあげたいと思い、スマホで撮ってみようと探すが見付からず、
ふと充電していたことを思い出す、
(げっ、これじゃあせっかくの絶景を今すぐ姉ちゃんと進兄さん、あとりんなさんと究ちゃん達特状課の皆にも見せらん無いし、チェイスに「まだかよ、自分で呼んどいて待たせんじゃねぇよ!!早く来い!!!」て電話も出来ねぇじゃん、)
「…あっ、シグナルマッハで…、」
(…、ぅゎぁお………嘘だろ~…、よりにもよってシグナルマッハまでも家に…、どうしよ、帰るか…、……いや、でもな、)
(あのチェイスの顔を思い出すと、な…)
帰るに帰れないし、
まあ、仕方ない待ってやるか、
―――
―――――