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秘密のおとぎ夜話

第9章 【赤ずきん】遊びの手ほどき


ガクガクと身体を震わせ、赤ずきんは生まれて初めての絶頂を味わっていた。

キノコがくれた、切なくてどこかもどかしい快感は、この絶頂にたどり着くまでのほんの手始めだったと、頭の隅で理解しながら。


「今のはね、『イク』っていう現象だよ。これからは、イキそうになったらイクって言ってね」

「ん、はあっ…わかったわ…」

ルールがひとつ追加され、やや呆然とうなずく赤ずきんは、
オオカミの「これから」という言葉に反応して、またピクリと身体を痙攣させた。

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