テキストサイズ

秘密のおとぎ夜話

第10章 【赤ずきん】蜜の味


森の中のキノコで快感を得る秘め事よりも…

はるかに甘いオオカミとの『遊び』を始めてしまった赤ずきん。

窓の外が暗くなってきても。
オオカミが「この先はちょっと痛いかもしれないけど、続ける?」と気遣うそぶりを見せても。
その続きを見ずに終わることなど、考えられなかった。

「ん…このまま、続けてほしいの…
ちゃんと、最後まで教えて、オオカミさん。」

先ほどの祖母のようにうるんだ目をして、オオカミに手を伸ばし、逞しい毛むくじゃらの首筋にしがみつく。

「あ、かずきんちゃん……。
ホントいうと僕も我慢の限界…」

かすれ声でそうささやいたオオカミは褐色のほほを少しだけ赤らめた。



祖母の家は一つの空間でキッチンも寝室も兼ねる簡素なものだった。

オオカミは力の入らない赤ずきんをテーブルから抱き上げ、ベッドの足元に敷いてあるカーペットに横たえる。


「遊びのやり方はいっぱいあるんだけどさ…

今日のところは、あとこれだけね。」

オオカミが赤ずきんの上に覆いかぶさり、静かだが掠れて色香のある声で言う。

その体制は、祖母とオオカミが絡み合っていて、祖母が気を失った時と同じもの……

これが「遊び」のクライマックスだと、本能的に感じ取った赤ずきんの心臓が音を立てる。

さんざん与えられた快感の余韻で熱いままの秘部に、それよりも熱い何かが触れた。

ズルリ。ヌルリ。

赤ずきん自身があふれさせた粘液をまとって、熱い塊が割れ目を撫でる。

「あっん…ひゃ…っ」

イッたばかりのクリトリスが敏感にその感触を伝えてきて、赤ずきんは声を上げずにいられない。


粘膜が触れ合う感覚に気を取られた瞬間、グググ、と圧力がかかる。

「あ、あ、やッ…」

押し広げられる興奮は知っている。しかしキノコのそれとは桁違いの圧力が、赤ずきんを不安にさせた。

ズ…ズ…

「あ、あ、っ…」

ぐちゃぐちゃに濡れた秘部の中をゆっくりと進むモノに圧倒され、短く声を上げることしかできない。

「ね、今…どんな感じ?」


―――(えっ…今?)

余裕のない赤ずきんに「質問」が投げかけられる。
「遊び」のルールに従って、質問にはちゃんと答えなければならない。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ