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秘密のおとぎ夜話

第2章 【白雪姫】小人さん

森の中で小人の家を見つけた白雪姫は、そこに身を寄せた。

「あっ!あつういっ」

「白雪ちゃん、大丈夫?」

「また焦がしてしまいました…」

「はぁ…もう料理はいいよ。今まで通り僕がやるから」

「ごめんなさい………」



「きゃっ?」

ガラガラガッシャーン!

「白雪、どした?」

「お掃除しようと思ったの」

「余計に散らかしてるじゃねーか!掃除は俺っちがやるから大人しくしてな」

「はい…………」



お城でなに不自由なく育った姫は、当然何の仕事もできない。

それでも7人の小人たちは、美しく純粋な姫と暮らすことを喜んでいた。


「みんなそれぞれ役割を持っているのだから、わたくしにできることがあればしたいのに…」

白雪姫はいいことを思い付いた。

「わたくしにも、できることがありましたわ!狩人さんだってあんなに喜んでくださったし」


その夜、白雪姫は料理係の小人を部屋に呼び出した。

小人たちは雑魚寝だったが、姫には小人たちがベッドを作り、寝室を与えてくれていたのだ。

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