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桜舞 〜刀剣女士、百華繚乱!〜

第3章 出陣の記憶

「さて・・・今日は、出陣しようか。」

「はい、主さま・・・」

「行くよ、清光・・・!!」

しをんが呼びかけるまで、清光は彼らしくもなく

物思いにふけっていた。

準備をしようと私室へ急ぐ蜜姫の耳元で

「俺は蜜姫(きみ)なんか認めないよ・・・絶対に。」

と、彼は囁いた。

(加州殿はやはりわたしを、よく思っていないのね・・・)

哀しき確信に痛みが走る胸を押さえていた彼女を

薬研だけが見つめていた。

蜜姫は心配そうな眼差しを向ける彼の横をすり抜けるように

私室へと向かった。

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