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桜舞 〜刀剣女士、百華繚乱!〜

第2章 仲間との出逢い

「皆・・・!!ちょっと来てくれ・・・!!」


「なに、主?―て、女・・・!?」


金色に輝く髪をもつ少年が

主君に連れられている蜜姫を見つけて言った。


「おまえ達の新しい仲間だよ・・・蜜姫。」


「―櫻斬蜜姫といいます・・・よろしくお願い申し上げます。」


彼女が綺麗な所作で、一礼する。


「今剣(イマノツルギ)です、おなごなんてめずらしいですね・・・!!」


好奇心の輝きを見せる、きらきらした瞳(め)で


銀髪を左サイドで団子に結っている少年が言う。


「ふふっ・・・そうですよね。」


ほんの少し笑みを見せる蜜姫。


「五虎退(ゴコタイ)といいます。よろしくおねがいします、蜜姫さん。」


くしゃりと癖のある白い髪をした少年が

にこり、と笑いかける。


「えぇ、よろしくお願いします・・・」


彼女も微笑み返した。


「よろしくな、蜜姫。俺っちは薬研(ヤゲン)藤四郎(トウシロウ)。薬研でいいけどな!」


「こら、薬研。私は薬研と五虎退の兄、一期(イチゴ)一振(ヒトフリ)です・・・でも私も一期でいいですよ。」


黒髪を左に流している少年と、それをたしなめる淡い蒼の髪をもつ青年。


「よろしくお願いします、薬研殿、一期殿・・・」


「ほら、獅子王と清光も挨拶する!!」


しをんが言うと、金色の髪の少年―獅子王(シシオウ)―と


黒髪を襟足だけ伸ばしている青年―加州(カシュウ)清光(キヨミツ)―が不満そうに


「主、俺・・・女が俺たちの仲間になるって認めねぇから。」


「主、俺も。」


と、口々に言う。


「二人とも、蜜姫に失礼だよ・・・」


そんな主君を尻目に


「―じゃあ、わたしがあなた達に順番に手合せして勝ったら・・・認めてくれますか?」


傷ついた様子もなく、勝ち気に微笑んだ蜜姫がそう提案した。


「は・・・?なんで・・・」


「だって、女のわたしだと弱いし・・・務まらないって思っているんですよね?」


彼女はそこで言葉を切り、

「新参者のわたしが言うのもおかしいですけど、強さは力がすべてじゃないですから。」


とにっこりと笑って言った。

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