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秘密

第4章 出会い

今日はお葬式

全身黒の服に身を包み車に乗る



「着きましたよ」

車を降りるとたくさんの人がいた

たくさん人がいるところは苦手だ
さっくんはそれを知っている
だからちゃんと横にくっついていてくれる

さっくんの袖をつかんで一歩ずつその人ごみにいく

なんだこの人たち
かっこいい人と可愛い人しかいない

どうなってるの

「ルナ」

振り返るとそこには長瀬くんがいた

「さとしくん」

「大丈夫だったか?昨日」

「うん」

「じゃ、後でな」

「じゃあね」

ずーっと人ごみを行く
あまりの人の多さに気持ち悪くなりさっくんを袖を少し引っ張った

すぐに気づいてくれたさっくんはルナの前にかがんで
「乗ってください」

と一言だけ

「ありがとう」
と言ってさっくんに乗っておんぶしてもらい
会場に向かって歩いていく

会場の中には人が少なかった
ほぼいないに等しい

「立てますか?」

「うん、ありがとう」

下ろしてもらうとそこにはたくさんの花
パパの写真

そして流れるオルゴール

なんかの歌なのかな?

「ルナ!」

「航輝!」

「まさかお父さんが亡くなるなんて」

「いきなりすぎて頭がついていかないよ」

「ルナは1人じゃないからな、俺いるし、いつでも頼れよ?」

「うん」

「あとでね」

「うん」

さっくんに「ルナ様も行きますよ」
と言われ後についていく

「この後たくさんの人がここに入ります。もし体調悪くなりましたら私に言ってください。いいですか?」

「わかった」

たくさんの人って結構な量椅子あるよ?
パパはそんなに有名な人なの?

さっくんが言った通りたくさんの人がどんどん中に入ってきて次々と座っていく

あっという間に広い会場にあった椅子が埋まった
そんな風景をずっと見ることはできなかった

長瀬くん司会の中お葬式は進んでいく

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