テキストサイズ

秘密

第25章 2人

※大野side

「そろそろ寝る?」


今は午後11時
ルナがいつも何時に寝てるか知らないけど
さっき車で寝てたぐらいだから早いのかなって


「やだぁ…」

いや、確実に眠いよね?

もう声が眠いですっていってるけど?

「眠いんでしょ?」

「でもやだぁ…もっと大ちゃんと一緒いる…」


心臓がドクっというのがわかった


「うん。わかった」

俺はソファにルナは俺の膝の上に同じ方向を向いて座っている

もちろん目の先にはルナからもらった絵


ルナの腰に腕を回すと俺の手を小さなその手で握ってくる

ルナに握られている親指
なんでいつも親指なんだろう


でもそんなのどうでもいい
こうやって少しでも多くの面積をルナとくっつけていたい


「ねぇ大ちゃん…」

「どうした?」


「ルナ今幸せ」


「俺もだよ…」


よかった
ルナも同じ気持ちだったんだ


テレビ局であったことが全てなかったように

あんな奴のこと忘れればいい



ストーリーメニュー

TOPTOPへ