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秘密

第26章 伝

※二宮side

大野さんの家に泊まれるんだ、俺

メンバーに自慢してやろ
家自体に入ることすら珍しいのにお泊まりって…//

ちょうどドラマと映画もクランクアップしたしレギュラー以外の収録がなくなったから休み取れるはず、





「晩飯なにー?」

暗くなってきたからリビングに戻ってきた俺ら
キッチンに立ってる俺に対してソファでぐでってる大野さん

こーゆーところだよね
ギャップ萌えっていうの?
こんなにぐでってるのにバラエティではふにゃふにゃでコンサートではキレッキレ
こりゃ惚れるわ。


「あなたねぇ…ちょっとは手伝ったらどうですか?」

「だって俺料理できねぇーもん」

もんって…

「で、なんなのー?」

「カレーです。材料ないんで」

「まじで?!やったぁ」


「…はぁ…w」

幸せの溜息っていうんだよねこれ

本当は出前とって食べる予定だったら冷蔵庫の中にはほぼ空

この前番組でもらったカレー粉と残ってた人参ジャガイモ肉玉ねぎ…

最低限のものしか入れられないけど
食に興味がない俺らには関係ない
食えればなんでもいいんだよ


「まだぁ〜?」

「はいはい、あとちょっとなんで待っててください」


ソファの背もたれに頭をのせてこっち見てるし
そんな暇ならテレビでも見てればいいのに

さっきからソファの上でグデグデしてる


炊きたてのご飯とルーを盛り付ければ出来上がり

「できましたよ、運んでください」


「ほーい」

ソファからわざわざ駆けてくる


「うっわ、うまそ〜」

キラキラした目で俺が作ったカレーを見つめてる

「ちょっと、よだれ垂らさないでくださいよ?w」

「たらさねぇーよw」


2人分のカレーを持ったから
俺はスプーンを持ってついていった




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