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秘密

第27章 共

※二宮side

「いつも大野さんとなにしてるの?」

とりあえず気になること聞いとこ
話題が見つからないっていうのもあるけど…


「んー歌の話とかぁ、プラネタリウムの話とか〜…あの絵描いたり!」

「今描いてよ俺の絵」

「いーよ!」


おっ、やっとその気になってくれたか

ルナはリュックの中から自分のスケッチブックと色鉛筆
……12色?!

「あの絵も、12色で描いたの?」

「うん、いつもこれだけ」

さも当たり前のように言うけど多分すごいことだよ?
絵に詳しくないから専門的なことは言えないけど
ルナはやっぱり天才なんだな


俺の顔をチラチラ見ながら描いていく
たまーに覗こうとするけど、「だーめー」って
すぐ隠されちゃう

このイチャイチャの時間もたまらない←



「できた!」

そう言って渡されたのは

「…っすっげぇ……」

俺がルナを抱きしめているところ…
髪の毛一本一本まで繊細だった


「ルナね、この時間が1番好きだよ?」

「ありがとう、ルナ、おいで?」

絵をテーブルに置いて腕を広げると
フワッて聞こえそうなくらい軽いルナを受け止める


「んふふwしあわせ…」

「俺もだよ…俺も幸せ…」



大「イチャイチャしてんなや」

『げっ』

いつからいたの
うそでしょ
めっちゃ恥ずかしい


大「もぉ〜俺がいないからってずるい!」

そう言いながらも俺の目の前にビニール袋を持ってきて
ほい!って渡してくる

「ちゃんと買えたんですか〜?」

ちょっとバカにしてやれば

大「俺もう35だぜ?w」

って


不意にテーブルを見た大野さんの目線に映ったのはもちろんさっき描いてくれた絵

大「すげぇなぁ……。あ、それでか。それでぎゅーしてたの?」

ニ「ちょっ」

「ルナねカズくんにぎゅーしてもらってる時幸せだから描いたの」

余計照れるわ!!




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