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秘密

第2章 事実

2時間…長い…長すぎるよ

1人なにもない空間

何もないわけじゃない
テレビと雑誌

テレビはパパにダメって言われてるし
雑誌は漢字読めないから面白くない

寝るかぁ
ソファに横になってみる

…寝れない

やっぱりだ
初めての場所、それも1人なんて絶対に無理
いつもさっくんが背中トントンして寝かせてくれる
これが無いと寝れないんだ

16歳にもなって ってパパに言われたこともある
でも仕方が無いんだ

夜になるとパパは怖い
いつもルナのこと見てる見られてる気がするの
ベランダに出るとついてくる

1人になりたい時は部屋にこもるしか無い
窓の無い部屋
天体観測したくなったらベランダしかない



ルナは月が大好きだ
だからいつも観測してる
ルナの名前漢字で書くと月なの
だからかもしれない

♪〜♪〜

電話だ

「もしもし?」

「あ、ルナ??今平気?」

「うん」

航輝だ

「あのさー今親のとこ来てるんだけどさ」

「えっ?!オーストラリア??」

「そうそう、なんか特に話すことも無いし親仕事に戻っちゃってさー暇なんだよねールナはー?」

「ルナも暇なのー長瀬くんに連れられて今長瀬くんの楽屋なんだけどね、収録行っちゃってさぁ2時間戻ってこないの」

「ちょうど良かった、って感じ?w」

「うんwナイスタイミングだよw」

………

そっから何分航輝と話したのは分からない

あ、航輝っていうのはルナの唯一の同じ年の友達?
ってか幼なじみ

よくお互いの家行ったり来たり、暇な時にはこうして電話したり とにかく仲がいい


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