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秘密

第15章 頼

*大野side

相「ルナ?パーカー暑くないの?」

「暑く…ない…」


松潤はいきなりルナの方に向かって歩き
その歩き方からこの人怒ってるってわかった

「まつじゅ…」

俺が言い終わらないうちに
松潤はルナの腕をとって袖をまくった

そこにはあの日ルナがお母さんにつけられた痣とは思えない
明らかに最近つけられた痣がたくさんあった
ルナが暴力を受けたの?
それはなぜ?

松「…これ、どういうこと?」

この人は最初から見抜いてたんだ
ルナがパーカーを着ている理由
それを言わないから怒っていたんだ

「離して!!」

ルナは必死に松潤の手をどけようとするけど
よほど力が入っていないんだろう
松潤はその手を離さなかった

それどころかパーカーのチャックを開け
腕を離し無理やり脱がせた

中にはタンクトップを着ていて
肩から手首のギリギリまで痣だらけだった

ルナはただひたすら泣くことしかできていたかった


「ルナ…ごめん…俺がもっと早く気付いてれば…こんな辛い思いさせて…ごめん…」

それは違うとでも言うようにルナは首を大きく振った

松「いつから?いつからされたの?」

怒り口調ながらも優しく聞く松潤

「2週間ぐらい前…痣治って…お仕事できるって…思ってたんだけど…ディレクターさんに…呼ばれて…小さい部屋みたいなところで…殴られて…嵐と会うな…って…俺のこと…絶対言うな…って…言ったら…言ったら…お前と同じこと…嵐にする…って…………それだけは…嫌だったから…自分でいいなら…って思って………」

松潤は優しくルナを抱きしめて
「ありがとう…」
って消え入るような声で囁いた

松「でも、もう1人で抱え込まないで。俺ら大丈夫だから。俺らなら5対1でしょ?嵐なめんな…」

「ごめんなさい……」

ルナは松潤の胸で泣き続けた
松潤に回されている腕には数え切れないほどの痣があって
俺はそれを包み込むように上から抱きしめた

そこから翔ちゃん、ニノ、相葉ちゃん、とみんなでルナを抱きしめた

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