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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

今更考えても仕方のないことだ、酒の席の戯言だと思って許して欲しい。



あの日、旅館で葵を襲いそうになった時、西条秋夜に睨まれて2人のキスを目の当たりにして「あぁ、こいつには敵わない」って思った。


誰がみたって2人は相思相愛で、他人が入り込む隙間なんてなくて。




アイツよりずっと葵の隣にいた俺でさえ、築けなかった信頼があったんだ。



妬ましかった、葵にそこまで必要とされるアイツが。でもそれと同時にどうしようもなく羨ましかった。


互いに相手を必要とする2人が。











俺は、そんな恋愛をしたことがなかったから...

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