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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「好きな人だから、無条件で信じるんだよ...馬鹿だよな...」



肩を震わせていた寺石は、キョトンとした顔になったからふわっと笑った。



「そうですかね?好きな人を信じてそこまで出来るなんて素敵なことですよ。先輩優しいですからね。」



こいつの天使力や...男臭いこの場所に一気に花が咲いたようだ。とんでもない笑顔だな。





「俺らの代で、榊先輩めっちゃ人気なんですよ?」


「ふぇっ...?」




思いがけない言葉に変な声が出た。そんな俺をまたクツクツと笑うと寺石は続けた。



「先輩って、他の人たちよりずば抜けてフォローが上手いんですよね。俺たちのミスも、バレないようにさらっとフォローしてくれるし。よく見てくれてるっていうか、俺らのこと信頼してくれてるのがわかるっていうか。」

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