捕らわれて…恋。
第3章 秘密
「こらっ!……ちょっ…ギン!」
私より何倍も強い力が
私を床から離さない。
「と…わこ…っ………はぁ……っ」
髪が乱れ
足が絡まり
程なくして手も押さえられ…
私は逃げられない状態だった。
「……っ!離してってば……おい猫!助けろ!」
叫ぶが誰も来ない。
それもそう。
自分から…
「近くで寝るなんてあり得ない。一応私、女だよ?」
と言ってしまった。
どうしようっ…
ギンが変だ
これは熱じゃない
働かない思考で
無理矢理考える。
ひとまず、落ち着かせないとっ…
息がかかる距離まで顔が近い。
虚ろとした目が私を捕らえていた。
「……ギン……ギン?聞こえるっ?」
手足を押さえられた状態で必死に呼び掛ける。
が…
いつの間にかギンの大きな手が
私の腰に触れた。
「ひゃっ……!」
焦るかのように
服を捲し上げ
白い手の甲で撫でるように滑る。
「やっ……んん!」
さらに上へとまくし立て
しっかりと掴んだ手に力がこめられた。
「……っ……はっ…」
「ギンっ…ギンやめて…っあ!」
背中に滑りこんだ手が
また肌を撫でるのかと思ったら