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捕らわれて…恋。

第1章 捕まった


一人の男が現れた。



……いや、舞い降りた。


「…………おぉ」


思わず一言。

「綺麗…」



ギンと呼ばれた男は


その名の通り、銀色の髪だった。

古びた工場の壁穴の微かな光が

髪にうつり、宝石のように輝いていた。





『ギン様、この人全然怖がってないんスよ。街に警報出てるのに普通の顔して外歩いてたし。』



「……すごい、最近の女性は強いんだ。まぁ捕まってるけど。」



「あはは……力は無いもんで。」



無理に笑ったが、

私は


この人から目を離せなかった。





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