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捕らわれて…恋。

第1章 捕まった




「上……?」


『そうそう、別に殺されるわけじゃないし…姉ちゃん可愛いから安心しな。』


へぇ…殺されはしないんだ。

「随分とお世辞がお上手で………なによりあんまり悪くないですね。」



悪者…だよね。






───カツン──




どこからか音が聞こえた。


「へぇ、その子が今年の人質?」



そしてどこからか、

透き通るような声が聞こえた。





しかし、姿は見えない



『あ、ギン様』



「ギン……?」


猫は階段の方を向いて言った。





誰もいないじゃん。



よく目をこらしていると




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