秘密中毒
第3章 慰め
あたしは快楽の渦の中。
さっきから胸ばかりを弄られ、身体がピクン、ピクンとベッドから跳ね上がる。
乳首を舌で転がされ、チュッと吸いながら離されて。
「…っ! あぁ…」
名残惜しむように、背中がベッドから浮いてしまう。
「アヤちゃん、反応いいね…嬉しくなっちゃうよ」
彼の手がやっと下腹部へ伸びる。
刺激を待ちわびたソコがヒクヒクと動いて喜ぶのがわかった。
彼の指が浅く埋まっただけで、あたしの頭の中に白い霧がかかったような気がした。
「…ぅああんっ!……や…っあぁ…っ」
……気持ち、いい、よお………
思わず目をつむって声をあげるあたしを、卓也さんが見てるのがわかる。
狩りをしてる獣みたいな目をして、あたしのことを観察してる。
「指…好きだよね?」
トロトロに濡れたあたしの中に指を進めながら、卓也さんが恥ずかしいことを言う。
「…ゆ、び……だめ……」
「駄目?なんで? こんなに感じてるのに」
卓也さんが意地悪に聞きながら、あたしの感じるところを刺激する。
「~~! ああんっあ……だって…恥ずかし……っんん!」
あたしだけが満足にしゃべれないほど感じてしまうのが…
恥ずかしいんだ。
「もっと恥ずかしがるアヤちゃん見てたいけど、俺もう我慢できそうにない…入れて、いい?」
切ない声で聞かれて、頷く。
とっくに大きくなっているモノにコンドームを着けて。
卓也さんってそれもなかなか大きくて…
顔や身体つきはそんなに男っぽい訳じゃないのに。
身体が大きかったり体毛が濃かったりすると、エッチのほうも…って想像してしまうあたしのイメージを、卓也さんは裏切ってる。
それがあたしの入り口を押し広げる。
その感覚にあたしは顔を歪め、甘い息を漏らさずにはいられなかった。
「はっ…あ…」
卓也さんの手はあたしの太ももの裏を持ち、大きく広げている。
固くて熱いものがもったいぶるように少しずつ入って来る度に、あたしは声をあげていた。
「あ……んぁ……ぁあっ……や……」
ズン、と奥に届いた感触。
「っ…!!」
「…あ~、アヤちゃんのナカ気持ちいい…」
卓也さんはそう言うと、ゆっくりとしたストロークをはじめた。