
秘密中毒
第12章 告白
シャワーで身体の汗を流す。
きっと山田くんの汗も含まれてる。
あたしが喘ぐのを見下ろす表情はいつもと同じでも
目の色とこめかみから滴る汗が色っぽくて…
密着した時に抱きしめた背中も汗で濡れてた…。
(やっぱり、もったいないな。)
シャワーの後、あたしは化粧をした。
いつもよりばっちりめのメイク。
出かける予定はない。
ただ、あたしの決意を後押しするためだけの、暗示。
あの人は多分気づかないけれど、自分のために強い眉を描いた。
いつもより少し豪華な夕食を用意する。
あの人はきっと、いつものように「おいしい」と言うんだ。
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