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声の魔法

第7章 再会

楽しい時間の中、私は喜恵に尋ねた。『知ってたの?』「うん。会えて良かったね」


私達は楽しい時間を過ごした。


「そろそろお開きとしますか?」正樹君の声で支払いをしてお店から出た。


「俺達こっちだから、じゃあな」と喜恵と二人で行ってしまった。


どうしよう?プチパニックになっていると、「俺らも帰ろうか?」と並んで駅に向かう。言葉少なに電車に乗り込む。私の好きな声がすぐ近くで聞こえてくるとドキドキが止まらない。


あれ?聡さんはどこまで行くの?


不思議に思い顔を見上げると「○駅、一緒だよ」私が目を見張ると「時々見かけてた」とポツリ。
「ぶつかりそうになったこともあるんだぞ。隣に座ったことも」
私が目をまんまるにして見上げると彼は優しくクスッと笑った。

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