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声の魔法

第7章 再会

ヤバい、ギリギリだ。私は約束の場所へと急いだ。お店の前で少し息を整えていると「声」が聞こえた。

「何してるの?入ろう。」

やっぱ似てるなぁ。ドキドキしてしまう・・・


『えっ?聡さん?』
「覚えてくれてたんだ。めぐみちゃん」


「さっ、行こう」



頭パニックになりながらお店に入ると、テーブル席から喜恵と正樹君が笑顔で手を振っていた。


「紹介がまだだったよね、友達の相澤聡。時々ライブハウス手伝ってもらってるんだ」

「相澤聡です」
『大澤めぐみです。喜恵とは同じ会社に勤めてます』と挨拶をした。


喜恵と正樹君はニコニコ笑いながら、「聡の本職は声優で、アニメとか朝の情報番組でナレーションしてるんだよ。○○て番組知ってる?」

私が毎日見てるやつだ。
顔が熱くなってきた。


もしかして・・・あの声の人?

聡さんの顔を見ると優しく微笑んでいた。

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