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何人ですか?

第1章 朝日の本音

''朝日何度も昇る。
だからあさひが転んでも
絶対立ち上がるんだよ?''


''うん!''


「何度転んでも朝日のように
立ち上がり周りに希望の光を
与えられますように」
私の名前の由来は今でも忘れない。
でも今私のいる場所は
誰もいない暗い場所。


''僕がいるじゃん''


幻聴なのか分からない。
声の主は誰なのか、
そればかりを考える。


苦しい


ふとそんな文字が頭に過ぎった。
私は苦しいの??辛いの??
分からない。怖い。
ずっと側にいてくれた人も
離れていってしまった。
だから人を信じられない。
声の主が分かっても
私はその人を信じることが出来る?

''立ち上がることが出来る?"

そう呟いても返事はなく
鳥のさえずりが聞こえる。


『外の世界』の音は今日も
途絶えることなく聞こえる。

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