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第3章 里親

「ムンティルファリ…」
グレンさんを連れてきて、また役所へ戻ってきた。
話が長くなると聞いて、近くの椅子に座ってエリスを撫で繰りまわす。
いよいよ話が面倒臭くなってきた。あとで聞いてみよう…

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「で?グレン、お前は何でこんな代物を持ってたんだ」
「………………………」
アーテに捕まると駄目だ。何だか迫力があって喉がつっかえる。
「迫力なぁー、な、あるよな、この辺」
と、アーテの後ろからポルが笑いながら言った。
「ひっ⁉︎」
が、その短い悲鳴でふっと力が抜けてしまう。
彼が悲惨な有り様になる事が何となくわかったからだ。
「…ポル、お前…」
そう声をかけると、気がついたらしく慌てて奥に引っ込もうとした。

酔っていたのか、ついさっきまでポルはアーテの胸に触れていたのだ。結構、がっしり。

「………っ!」
顔を赤くしてポルの方へズカズカと歩み寄り、
「変態っ‼︎」
と彼女らしからぬ言葉と共にぶん殴った。棚や瓶が倒れる煩い音に気付いたか、あの白い髪のガキまで愕然とこっちを見ていた。
露出度の高い服を来てるお前もお前だよ、と言うと、「涼しいし動きやすいから良いんだよ」と吐き捨てた。
結局書類については言及されず、早く行けと追い出された。
ガキの方も大分疲れたらしい。ここはアーテの言うようにさっさと帰ってしまおう。

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