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被写体少女

第1章 スカウト

「モデル…?」
「そそ、モデル。興味あれば詳しい話したいんだけど、どうかな?」

実を言うと、私はモデルに憧れていた。
某雑誌のモデルオーディションには身長をごまかしてまで応募したこともある。その時の結果は書類審査で不合格となり、モデルの道は半ば諦めていた。
なのに、まさかこんな所でスカウトされるとは夢にも思っていなかった。
めったに無いチャンスを逃す訳にはいかない。
さっきまで汚いおじさんだと思っていたその人が、華やかな世界の住人のように見えた。

「興味、あります。ぜひ詳しい話を聞かせてください」
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