一カラ始めよう
第2章 37.3℃
一松「 カラ松兄さん、ちょっと離れて 」
カラ松「 ?何でだ? 」
一松「 わかんない、取り敢えず苦しくなるから離れろヤニ臭いんだよボケ 」
カラ松「 最近吸ってないんだが... 」
一松「 いいから離れろよカス!! 」
カラ松「 う...っ、弟に苦しい思いはさせれないからな..離れるとしよう 」
一松「 待って 」
俺は衝動的にカラ松の腕を掴んだ。
なんで掴んだのかはわからない。
一松「 あ...ごめ...、!! 」
カラ松は嬉しそうに微笑みながら、俺の頭を撫でる。
カラ松「 俺はちゃんとここにいるから大丈夫だぞ 」
俺は手を払い除ける事も出来ず、ただ顔を隠すしか出来なかった。
血が上ってきているのが嫌でもわかる。
口から心臓が飛び出そうだ。
一松「 最悪... 」
なんとなくわかった。
これはアレルギーでも風邪のせいでもない。
多分これは、
"好き"という感情なのかも。
俺はそんなことを呆然と考えながら、髪に触れる手に包まれたまま眠ってしまった。