一カラ始めよう
第1章 嫌い
なんだかご飯が喉に通らない。
いつもこれくらいの量なんて直ぐ食えるのに。
一松「 ...ふぅ 」
カラ松「 ...どうした一松、具合でも悪いか? 」
一松「 え?なんで 」
カラ松「 だって全然食べてないだろ 」
カラ松の食器と俺の食器を比べると、確かに俺の方が早く食べ始めたのに全然減ってない。
一松「 あれ...、もっと食べてると思ったんたけどな 」
カラ松「 熱でもあるのか? 」
一松「 !!? 」
カラ松は俺の額に右手を当てて、左手で自分の額にてを当てて比べ始めた。
やばい、やばいやばいやばい、なんだこれ。
心臓が口から出てきそう。
一松「 な、気安くさわんじゃねぇ!! 」
俺はカラ松の右手を払い除けて、
一松「 だいたい!ちょっと飯が食えなかっただけで熱とか?俺の心配なんかすんな! 」
カラ松「 なんでだ?心配してもいいだろ、だって俺には分かる 」
一松「 根拠もねぇのに分かるって?はっ、適当なこと言うなよ 」
カラ松「 お前顔真っ赤だぞ、これ以外に根拠いるか? 」
一松「 ...っ、もういいよ、それカラ松兄さんにあげるから食べといてね 」
カラ松「 え?えぇ!?いくら俺でもこんなに食えねぇよ... 」
一松「 じゃあ十四松にでもあげて 」
十四松「 はいはい!食べる食べる!! 」
カラ松「 おお、俺の分も食っていいぞ 」
十四松「 ありがと!カラ松兄さん!! 」
カラ松「 ...一松ってあんな潔く引くやつだっけ...? 」
おそ松「 .....さぁーね、お前も一松構うのやめたら? 」
カラ松「 いや、そういう訳には... 」
おそ松「 む...兄ちゃんを構えよーー! 」
カラ松「 う!あははは!やめて脇腹だけは! 」
一松「 チッ、胸糞わりーな、なんだこれ 」
おそ松「 ふーん、一松がねぇ...
これは、強敵が現れたなぁ
まあ、カラ松は渡さねーけどな 」
第一章 嫌い END