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私はただ生徒に愛される先生になりたかっただけ

第7章 一人で大丈夫 ーツヨガリー


放課後、

個別学習室で神崎の

補修をする。

黙々と練成テキストを

する神崎に私は話し掛ける。

私「せっかく、色々教えてくれたのにごめんな」

「もう、私に関わるな。

出来るだけ」

神崎「先生がそうおっしゃるなら

私はそうします。」

「何時でも話し掛けて下さい

先生が抱えきれなく

なる前に」

私は、抱えきれなくなったとき

私は確実に死を選ぶだろう。

そう思いつつ、笑顔を造り

私「神崎の優しさは有り難く

もらっておくよ。

一人で大丈夫だ」

神崎「……わかりました。」

そんなことを言っていたら

補習が終わった。

職員室へ戻る道、

溜め息が出る。

私はこんなに孤独だった

生徒がいないと。

私は生徒と仲良くしたい

よき、人生の先輩になりたいと

思ってただけなのに

いつから、おかしく

なったんだ。

もう全てが

私には分からない。

もう一度、春に

戻ってやり直したい。

生徒と仲良くできる

先生に……

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