異形の男
第1章 1
バイクから上体をおこしたその姿は、全身を光沢のない漆黒のスーツで身を包み、顔にも同じくゴムににたマスクをかぶっている。マスクから唯一のぞかせる口元は引き締まり、強い意思を感じさせる。
マスクの男は、バイクの側面にとりつけてあった巨大な銃を取り出し両手に構えた。それは銃というよりもSF小説に登場するような、レーザーのような近未来的なフォルムで、楕円形の銃口は青白く光っていた。
逃走する別のバイクに狙いをつけると、銃からキィーンという甲高い音が響き渡る。その音が徐々に大きくなっていったかと思うと、直後に犯人のバイクから火花が飛び散り、バランスを崩したかとおもうと横倒しに転倒した。
後ろから追いついた警官たちが、倒れた犯人たちを確保するのを横目で見ながら、マスクの男は、再び上半身を倒し、異形のバイクと一体化した。
異形のバイクは、信じられないほどの加速を見せ、一直線に飛びだした。
車の列の間を縫うように、路面すれすれを走り抜ける。
マスクの男は、バイクの側面にとりつけてあった巨大な銃を取り出し両手に構えた。それは銃というよりもSF小説に登場するような、レーザーのような近未来的なフォルムで、楕円形の銃口は青白く光っていた。
逃走する別のバイクに狙いをつけると、銃からキィーンという甲高い音が響き渡る。その音が徐々に大きくなっていったかと思うと、直後に犯人のバイクから火花が飛び散り、バランスを崩したかとおもうと横倒しに転倒した。
後ろから追いついた警官たちが、倒れた犯人たちを確保するのを横目で見ながら、マスクの男は、再び上半身を倒し、異形のバイクと一体化した。
異形のバイクは、信じられないほどの加速を見せ、一直線に飛びだした。
車の列の間を縫うように、路面すれすれを走り抜ける。