テキストサイズ

Lost & Found

第3章 真っ暗な寝室。ベッドの下に女の子が隠れている。

部屋の中は真っ暗闇だった。
壁際を手でさぐり、明かりのスイッチを探すが、この辺り、とおもえる場所をくまなく触ってみたが一向につからない。
しょうがなく、おそるおそる部屋に足を踏み入る。
入り口からのほのかな明かりを頼りに、手で探りながら、壁際にそって歩いた。
直角にまがった部屋の角にたどり着いた時、入り口からぎいいっというきしむ音が聞こえ、あっと思うまもなく、目の前が真っ暗になり、きーんという耳鳴りとともに静寂に包まれてしまった。
完全な闇の中、Aは方向感覚を失って途方にくれてしまった。
全く何も聞こえない。
どれくらいたっただろう。突然、どこからともなくすすり泣きが聞こえ、Aの首筋の産毛がちりちりと逆立った。
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ