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僕と私の、再初恋。

第1章 ゼロ

ママ…ごめんね…
僕が大人だったら…
僕の…せいで…

お前が…殺したんだ…!
代わりにお前が死ねよ‼︎!
殺してやる…‼︎

そして、刃物が…喉元に…
「!」
そこで、僕は目が覚めた。
「また、この夢か…」
遠い過去の記憶。許されざる罪。
僕は、ベランダに出て、夜空を見上げながらタバコに火をつける。空は星が瞬いている。なんか、幸せだな、星って。羨ましい。何も考えなくていいんだから。
いっそ、星になりたいな。
そんな、しょうもないことを考えながら、僕はため息をつく。明日から仕事なのに、変な夢で起きて。
すっかり目が覚めてしまった。
さて、また1週間頑張りますか。
僕は気合いを入れて、タバコの火を消すのだった。

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