背徳教師
第2章 二時間目
「“〜そのせいか…秘肉はびっちり熟し、溶鉱炉のように燃えながら、達也の怒張を締め付けるのだ。熱い鉄に焼きを入れるように、少年の性器は超合金のように硬くなる――――…“」
俺は、秘密のノートに書かれていた一文を読み……
沸き上がる興奮を押さえるに必死だった…
田中は、ノートを読まれ…顔から火がでているのではないかと思われるほど…
赤面しているのが解る…
「あっ…///あっ…ぁ…これは…」
「これは…グリーンドア文庫から出版された龍駕昇先生の『姉 背徳の濡蜜』の一文だね?
珍しいね…官能小説を書き写して持ち歩くなんて…」
俺は、ほかのページも開いて見てみる…
他にも…何個か官能小説らしきフレーズが書かれていた…
「な…///…何で知っているんですか?」
“背徳”とついている官能小説は、チェックしているのだ…当たり前…
だが…そんな事は言えない…
「これでも、現国教師だよ?
いろいろな文学には、一通り目を通しているよ?」
嘘も方便だと……ここは、勘弁してほしい……