背徳教師
第2章 二時間目
「文学……官能小説も文学だと思いますか?」
「ああ、官能小説はちゃんと文学だと思うよ?」
これは、嘘ではない…
官能小説は、ありとあらゆる表現で…人間の欲望を引き出し妄想させる…立派な文学だ!
直接的な表現、間接的な表現どの手法をつかっても…
脳内へ官能として届ける熱い思いは、
昔の文学と重なるのだが…
“官能”とついただけで…背害され…白い目で見られてしまうのは残念だ…
下らない恋愛小説より、表現豊かな官能小説のほうがよっぽど読書として価値がある…とまで思っているが…
これを熱く語ると…大抵の人間は引く…
さて、田中はどうだろうか?