背徳教師
第8章 八時間目
「はい!!一度だけ―――…
去年ですが…僕の犬が、ジョギング中の先生に突進したことがあって――――…」
去年?まだ王寺が高校に入る前の事か――――…
ん〜…そんな事もあった気がするが―――…
それが王寺の犬かどうかが…思い出せない…
すまん…王寺…
「///その時…凄く紳士的な対応をしてくださり……
そこから…先生が気になってて…」
まさか…とは、思うが…
俺は、話を聞くことにした…
「///でも…朝…すれ違うだけの、何の接点もない状況に―――…あきらめていたんです…
でも!!高校に入学したら!!その、憧れの人が…先生として教壇に立っていたんです!!
僕は、運命だと……思いました…」
やっぱり…
王寺は、俺に気がある―――…
しかし…困った…
生徒から告白され迫られるパターンは、俺の“背徳”メニューにあり得る事と受け入れる覚悟はあるが…
男子生徒からは…さすがの俺も想定外…
「///す…好きです…先生」
あ〜〜〜〜…やっぱり?
王寺…君は、そっちのタイプのプリンスだったか…