
背徳教師
第10章 十時間目
スマホの小さな画面には、抱き合い…床に転がる二人の姿が写っていた――――…
「よし―――――…」
俺は、二人の“背徳”プレイを観察する――――――…
『先生!お願い…奥さんが帰って来たら!
子供が生まれたら!!もう、迷惑かけないから!!
勉強がんばるから……ちゃんと…将来考える…から…――――…先生…今だけ…私を…恋人にしてください…』
あっけに取られている和重先生は…強く抱きつく可愛い教え子を振り払う事が出来ないでいた…
『乙原…さん…』
ここまで…段階を踏んで…和重先生の寂しい感情を癒してきた彼女を…
無下に扱えない和重先生…
『―――――乙原…』
彼女を抱き締める―――――…
そう…それしか選択肢は無いのだ…
この瞬間…
二人は……生徒と教師ではなくなった――――――…
