
背徳教師
第2章 二時間目
「田中さん……胸を直接さわってもいい?」
夕陽のオレンジが…彼女の横顔を照らす…
田中は、目を潤ませながら…頷く…
頷くだけでもゾクゾクするが…
「こんな時…主人公の生徒は何て答えるんだろうね…」
なんて、意地悪を言ってみる…
あくまでも…俺たちの行為は…小説のあらすじをなぞる行為なのだから…
「あっ///ぁ…え///…
“先生…胸だけじゃなく…全部を直接…触ってください…”だったかな?
私なら……そう書く…かな…」
「いいセリフだ……
その先を想像させるには…十分官能的だと思いますよ」
俺は、田中の首筋に薄くのこる程度のキスマークを着けて微笑む…
熱くなる首筋に手を伸ばし…
キスマークを照れ臭そうに感じる田中の顔は…
色っぽく…もう、地味真面目なんて表現は必要ないと思えるほどだ…
