テキストサイズ

背徳教師

第3章 三時間目


痴漢にも、流儀や趣味…パターンがあるだろうが…


大抵は…知らない人間がターゲット…



無防備だし…相手の同意がない…


自分の性欲を押し付けてる感が否めない…




そんなのは…美しくない気がする…



だが…同意の上の…痴漢行為ならどうだろうか…

それなら、俺の中の“背徳”に属するかもしれない…





まっ…どうあれ…



痴漢には興味はない――――…





たとえ…出入口付近でまさに痴漢行為が行われていたとしても……



俺は、平然とした顔ができる…



扉にピッタリと体を押さえつけられ…

身動きが取れないOLの後ろに…不自然に密着するスーツ姿の男――――――…

女の顔は不快な行為に赤面しつつも…悔しさで目が殺気立っている…



痴漢している男は…次の駅で捕まるだろう―――――…



電車がホームに着くため速度を緩める……




「やめてください!!

この人!痴漢です!!」






ほら……


“背徳”には代償がつきもの…




高い快楽と高いリスクは……


いつも隣り合わせ――――…



俺は、乗車時から両手でつり輪を掴んでいたが…


他の客も両手でつり輪を掴み始める…



痴漢は次の駅で被害者の女と何人かの男に取り押さえられた形で降りた……



ストーリーメニュー

TOPTOPへ