
背徳教師
第3章 三時間目
「おはようございます。1年生の―――…菅野 マチ子(カンノ・マチコ)さん」
「キャッ!!あっ、おはようございます。」
菅野は後ろからの俺の声かけにビックリし、慌ててスマホをポケットに隠した…
その一瞬の動作に……
“背徳”の香りを感じた…
“背徳求愛者”の引きの強さと言うのか……
菅野の動揺…焦りが…甘い“背徳”臭となり…俺の鼻腔をくすぐる…
「ん?何を隠したんですか?菅野さん―――…?」
「いぇ…なんでもないです」
嘘つきは…唇を隠すと聞いたことがあるが…
その情報が本当なら…菅野は、俺に嘘をついている…
「痴漢――――…ビックリしましたね」
ビクン!!と、明らかに動揺を見せる菅野の態度に…
内心大爆笑の俺……
