ヤキモチ妬きの彼氏君。
第1章 *ヤキモチpart1
いや、だからこうするのだ。
ベッドに向かっているのは分かっているので、ベッドに着くまでが肝心。
私はお姫様だっこされていることは、この際目を瞑り、陸の首に手をまわす。
そして陸の耳元で、囁いた。
「私が好きなのは陸だけだよ。だから、」
「可愛いけど、駄目」
ちっ。
思わず舌打ちをしそうになったが、どうにか心の中でだけで留めておく。
可愛いって思ってるなら、その可愛い彼女に朝までお仕置きなんてするなよ。と毒を心の中で、はきちらしていると、いつの間にか私の背中には柔らかい感触。