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宇宙

第2章 宇宙旅行

一行を乗せたカプセルは火星を越え木星を越え、どんどん加速していく。
やがてスクリーンに巨大な惑星が映し出された。
透き通ったアイスグリーンや、エメラルドグリーンがまだらになっていて、まるで海の浅いところと深いところで色が違うような、そしてガラス玉のような惑星だった。
環は主張するように太くはっきりと惑星の周りを一周していた。

「ソーダキャンディみたい!」
絢子は唾を飲み込んだ。
「喉を詰まらすだけじゃすまないぞ。」
浩史の言葉に口を両手で塞ぐ絢子。

「この惑星は昨日発見したばかりだ。表面はかなり分厚い氷で覆われているが、恐らく氷の下は海だろう。」

浩史は期待の眼差しを向けた。
「何か未確認生物がいるかもしれない。」

「そおなの?!」
絢は理科の教科書に載ってないこんな素敵な惑星を見れたうえに、生物が生存するかもしれないという事、ダブルで胸をドキドキさせた。

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