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琥珀荘の奇妙な住人達

第4章 琥珀荘_日常編<渚×真冬>

「はぁっ……はぁ、…」

また、息が荒れてきた。そして破裂しそうなくらいに打っている心臓…

「渚……?//」

急に動きを止め、おかしくなった俺を見て心配したのだろうか…。
俺は一旦真冬から抜き出し、苦しい胸を押さえソファに寄りかかる。

「だ、大丈夫…か?」

そう言い、そっと真冬は俺の前髪をすくっておでこを撫でてくる。

(なんか、懐かしい感じする…)

真冬に触られ、相手からふわりと感じられた匂い。そして、初めてじゃないように感じる感覚。
さっきまでは何にも思わなかったのに、何で今、こんなに懐かしく感じるんだ…?

(瞼が、重い…?)

何故か、眠くはないはずなのに…瞼がどんどんと重くなっていく。
そして、どんどん小さく狭ばってゆく視界……
俺の意識は途切れた

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