琥珀荘の奇妙な住人達
第5章 Bad×World~渚's過去編~
俺は親が死んでからずっと孤独だった。
仲間からは、周りと違う赤毛のせいで嫌われ、人間からも悪しき存在だとか言われて、見つけられては刃物で切りつけられたり銃で撃たれたりした。
生命力が強い体質なのか、どんなに酷くされても、傷はすぐに治りずっと生き延びていた。
この日も、人間に運悪く見つかり、弾丸で撃たれ、前足の付け根と腰部分を負傷していた。
「くっそ……人間共が……っ」
深く弾丸が入ったのか、今日は治るのが遅い。
俺はふらふらとおぼつかない足取りで、近くの木に体を預けた。
「っ…人間になんて…殺されてたまるか……」
俺は歯ぎしりをしながら、じっ、と血が流れ出す傷口を眺めていた。
すると…
ガサガサッ
近くの茂みが音を立てて動く
(この匂い…人間か…?)
俺はその茂みを見て、警戒しながら唸る
すると出てきたのは人間だった。
「うわっ、大きなわんちゃんだー!」
(子供……?)
そう、人間の子供だった。
見た目的に6、7才位だろうか…
(……ってか…)
「犬じゃねーよ!!」
「おぉ!!喋った、すげーすげー!!」
怖がるどころか、キラキラとした瞳で此方を見てくるこいつ。
仲間からは、周りと違う赤毛のせいで嫌われ、人間からも悪しき存在だとか言われて、見つけられては刃物で切りつけられたり銃で撃たれたりした。
生命力が強い体質なのか、どんなに酷くされても、傷はすぐに治りずっと生き延びていた。
この日も、人間に運悪く見つかり、弾丸で撃たれ、前足の付け根と腰部分を負傷していた。
「くっそ……人間共が……っ」
深く弾丸が入ったのか、今日は治るのが遅い。
俺はふらふらとおぼつかない足取りで、近くの木に体を預けた。
「っ…人間になんて…殺されてたまるか……」
俺は歯ぎしりをしながら、じっ、と血が流れ出す傷口を眺めていた。
すると…
ガサガサッ
近くの茂みが音を立てて動く
(この匂い…人間か…?)
俺はその茂みを見て、警戒しながら唸る
すると出てきたのは人間だった。
「うわっ、大きなわんちゃんだー!」
(子供……?)
そう、人間の子供だった。
見た目的に6、7才位だろうか…
(……ってか…)
「犬じゃねーよ!!」
「おぉ!!喋った、すげーすげー!!」
怖がるどころか、キラキラとした瞳で此方を見てくるこいつ。